第3回 茶室と露地
茶室と露地について長田幸道設計士にお話を伺いました。
茶事の流れや茶室の構成の他、一般住宅と茶室の比較など幅広い内容でした。
茶室は、茶事を行なう為の造られた家です。
茶事の流れと共に客は、移動していきます。
その移動は以下のようになります。
1.寄付待合 (客が集合する場所です)白湯を勧められるよう、丸炉があります
2.露地(茶の湯の為に造られた庭):世俗から隔離する為の重要な場所と考えられています
3.腰掛待合(中立にも使用され、ここで茶事が始まるのを待ちます)
4.中門(内露地と外露地の仕切。ここに亭主が客を出迎えにきます)
5.茶室へ(茶室は茶事の舞台)
茶事は、初座と後座から成り立ちます。後座の準備を待つ間を中立といい、
その間、内露地にて庭などを鑑賞しながら待ちます。
お客をもてなす亭主の心遣いが、床の間の他にも表現されています。
その心遣いを読み取っていくのも茶会の楽しみの一つとなっています。